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神戸の人、自然、景観、ファッション、食べ物、文化、便利さ、生活、全部好き!

文化・歴史

阪神間モダニズムの贅を尽くした建物と庭「白鶴美術館」

白鶴美術館90周年記念展を訪問してきました。 白鶴美術館の創設者七代目嘉納治兵衛(かのうじへい)は嘉納財閥(かのうざいばつ)の中の一人で、嘉納財閥は本嘉納(ほんかのう)と分家の白嘉納(はくかのう)から成っています。本嘉納は1660年に醸造を始め、…

満150歳!神戸駅☆History

今年、5月11日で満150歳を迎える「神戸駅」 神戸駅誕生からのヒストリーを探ってみようと思います 1874年(明治7)5月11日 神戸 ⇔ 大阪 鉄道開通により誕生した神戸駅 神戸・大阪間の当時の所用時間は、1時間10分 イギリス製レンガを使って、木造とうまく組…

経年変化の中にも昭和の栄華が香る

和田岬の中央市場の近くに奇跡的に残っている「岡方俱楽部」(おかかたくらぶ) が、全面改修を前に最後の内覧会をやっていたので最終日に見に行ってきた。奇跡的に残っているというのは、第2次世界大戦時の神戸空襲、1995年の阪神淡路大震災をくぐり抜けての…

桜博士、笹部新太郎の偉業

阪急岡本駅の北西に岡本南公園(櫻守公園)があります。笹部新太郎(1887-1978)の邸宅跡を神戸市が買受けて桜公園にしたものです。 笹部新太郎邸宅の門跡と見事に花が咲き誇る公園 ササベザクラの説明 「櫻守」水上勉 桜と言えば通常はソメイヨシノです。代…

神戸の街道物語り ☆ 西国街道に残る菅原道真の足跡

今回は神戸市内にある、西国街道(旧山陽道)を通って 大宰府へと左遷された、菅原道真の足跡を辿ってみることにしました。 西暦901年1月25日に、醍醐天皇から左遷の勅使を受けた菅原道真公は 2月1日、長岡京あたりから淀川を下り、川船と海舟を駆使して幾度…

こうべ 笑笑 こばなし

「秘密のケンミンショー」を観てて、地域の特色ってユニークなものがいくつもあります。そこに住んでると気が付かないけど、一歩引いてみると「ええっ!」ってこと。 神戸にもある特色という名の面白いことを一緒に笑笑(わらわら)しませんか。 神戸市の小…

御影散策 〜昔は松の景勝地、今は住みやすい住宅地〜

□”御影”の由来 阪神御影駅近くにある”沢乃井”と呼ばれている泉に神功皇后が姿(御影)を映したことにちなむと伝承されています。そのほかにもいくつかの説があるようです。沢乃井は阪神御影駅の近くの高架下にあります。霊泉といわれ内は薄暗く神秘的な雰囲…

神戸酒心館:貝島家雛人形を見てきました

国道43号線沿いにある、酒蔵「神戸酒心館」の酒蔵に飾られているのが 酒心館入口 このチラシに書かれている、福岡筑豊で炭鉱業の名門「貝島家」所蔵の 8段飾りの雛人形です 昭和15年、京都の老舗人形店丸屋(現・丸平大木人形店) 五世大木平蔵 作 www.ooki…

学問の神さまには見どころがいっぱいー北野天満神社

入学試験のさなか、学問の神様を祀る北野天満神社には大勢の人が参拝します。 場所は風見鶏の館のすぐ東隣りの急な長い階段の上に鎮座します。 風見鶏の館の右上に社殿の屋根が見えます。長い階段だけどがんばって! 神社の案内書によれば、〈以下引用〉“社…

神戸は日本の洋家具発祥の地

~神戸は日本の洋家具の発祥地。明治初めに船大工の真木徳介が加納町あたりに製作所を設け、神戸に持ち込まれた外国製家具や船舶装備品などを見よう見まねで製作を始めたのがその最初と伝えられている。明治末期には5つの洋家具工場と椅子やテーブル類の工…

「天狗」と「摩耶山」

天狗と言えば「鞍馬天狗」を最初に思いつくかもしれないが、そもそも天狗と言われていたのは、山岳で行者を見たときに「天狗を見た」と表現されていたという話がおおよそ確かだろう。六甲山系も江戸時代からそういった仏教僧と山岳行者の修験の場であったそ…

震災の記憶を語り継ぐ ルミナリエ

この度は、2024年1月1日に発災した能登半島地震に思いを馳せ、亡くなった方々のご冥福を祈るとともに、被災された皆さまに1日も早く、暖かな日常が戻ることを心よりお祈り申し上げます。 初めてルミナリエを体験してから、はや29年の月日が経ちます。光の彫…

保久良神社とおしゃれなまち岡本

住宅地のすぐ北側に保久良神社(ほくらじんじゃ)(海抜185m)があります。 市民の憩いの場所でもあり、保久良登山会は「毎日登山」を実践する仲間の輪から生まれて大正11年から100年間あまり続いている様です。 蛇行した急な坂道を20分ほど歩くと到着します…

神戸の古刹・大龍寺で迎える心静かな初詣体験

神戸市民になって初めてのお正月! 初詣はどこにしようか… 辰年の干支にちなんで 「龍」のつく寺社仏閣を検索してみると 結構、神戸市内にあるものですね。 その中から、縁起が分かっている古刹の 「大龍寺」を選んで行ってきました。 大龍寺 カーナビの指示…

いろいろありの大倉さんのお山

今回はちょっとマイナー路線で。神戸の名所や観光スポットには入らないかもしれない。神戸市営地下鉄の大倉山駅から歩いてすぐのところ。小高い丘みたいなところに野球グランドもある公園。元は大倉喜八郎氏の別荘地だったところを神戸市に寄贈されたところ…

えっ!神戸に国宝?! 太山寺と塔頭・そして大掃除

神戸市で唯一の国宝「太山寺」は 「播州太山寺縁起」によると716年(奈良時代)に 藤原鎌足の孫・藤原宇合が堂塔伽藍を建立 開山(初代住職)は、藤原鎌足の長男・定恵(飛鳥時代の学僧)と書かれています。 この定恵という人は、若くして出家! 遣唐使と共…

ヴィッセル神戸 優勝!

祝、サッカーJリーグでヴィッセル神戸が優勝! 阪神タイガースとオリックス・バッファローズの優勝に続く快挙で、神戸にゆかりのあるチームの活躍が目覚ましい年になりました。 11月25日に優勝を決定して、12月3日に優勝を祝う会がメリケンパークで開催され…

「和悦相楽」(わしてよろこびあいたのしむ) とは

一粒で二度おいしいというのは、こういうことを言うのかもしれない。JR元町駅北西の住宅街のど真ん中にある庭園と異人館。敷地面積は 19,566㎡ (甲子園のグラウンド部分の面積は 13,000㎡) とかなり広い。「和悦相楽」(わしてよろこびあいたのしむ) から「相…

クリスマスを待ちながら楽しむ シュトーレン!

私の恒例行事の1つに、11月中旬から売りだされる「シュトーレン」選びがあります。 神戸の街には美味しいシュトーレンを作るお店が何軒もあって、毎年どこのお店のを買おうかと迷ってしまいます。 今年は東灘区のセセシオンとケルン灘区のエミル、中央区の…

昭和初期の豪華な住宅、旧乾邸

神戸市東灘区住吉にある旧乾邸は、年に2回(春・秋)に一般公開されており、見学してきました。 昭和初期にこれだけ豪華な住宅が作られたことに感激します。 旧乾邸の正面 昭和11年に建築された豪邸で、神戸市指定有形文化財に指定されています。 乾汽船創業…

心癒される滝。それを100年以上見守り続けている茶屋。

新神戸駅から徒歩15分。たったの15分歩くだけで、街中の雑踏とは完全に切り離された静かな空間に移動することができる。布引の滝と、その滝をずっと見守り続けている「おんたき茶屋」。 創業100年超の茶屋を目指そう 駅から徒歩15分の滝は全国でも珍しいので…

平生釟三郎の足跡を追って

神戸・住吉で世界を見据えてまちづくりを進めた偉人、平生釟三郎(ひらおはちさぶろう)について足跡を追ってみた。 平生釟三郎の銅像(甲南小学校校庭) 明治26年に27歳で神戸商業学校の8代目校長として就任し、県議会で廃校が議論される中でほとんど荒廃し…

「みなとHANABI 2023 神戸を彩る5日間」を見に行こう!

10月16日(月)~10月20日(金)18:30~18:40 5夜連続開催! 毎回の打ち上げ数・700発! 音楽と花火をシンクロさせて打ち上げる「音楽花火」です。 前進が、神戸の夏の風物詩だった「みなと神戸花火大会」の終了により 今年から10月に、分散型の花火大会…

はじまりは兵庫津(ひょうごのつ)から

神戸市営地下鉄海岸線の「中央市場前」から徒歩5分ぐらいのところにある兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアム。このミュージアムは「ひょうごはじまり館」と「初代兵庫県庁館」の2つで構成されている。 左が「初代兵庫県庁館」右が「ひょうごはじまり館」 こ…

激動の歴史を超えてきた 風見鶏の館

秋空の下 旧トーマス住宅 風見鶏の館 暑さがまだ残る中、何十年ぶりかで訪れたレンガ造りの尖塔に風見鶏をいただく、旧トーマス邸。 ヒマラヤ杉の下に「Rhenania」と書かれたアーチをくぐると、数段の階段の先に洒落た鉄製のデザインが施された木製の扉が迎…

神戸で、光源氏ゆかりの地を訪ねて

えっ!神戸と源氏物語?? と思う方もおられるでしょうが 源氏物語には「須磨」という帖があります。 「須磨」は神戸市内にあります。 数多くの浮名を流した源氏の君は、密会の一つを目撃され ヤバくなったので須磨へ逃げ隠れたとあります。 その時に住んで…

神戸の街の額縁屋さん 末積製額

元町の大丸の北側に100年以上前からお商売をしている額縁屋さんがあります。今回はその末積製額(すえづみせいがく)に、大正・昭和・平成・令和にわたって神戸の街と共に歩んできた3代の歴史をうかがいました。 始まりは甚之助さん 軌道に乗り始めていた矢先 …

古くて新しい「茅葺き」 ~淡河町を訪ねて~

神戸市の平成20年の調査で北区の茅葺きは約750棟あるようで、全国でも有数の地域だそうです。 「耐火性が不安」「葺替え費用が高価」と言う理由で年々減っているようですが、一方で「代々伝わったものを後世に残したい」「茅葺が気に入っている」という声…

竹中大工道具資料館で、大工道具の縄文時代から現代に至る日本建築の歴史に触れる

新神戸駅のすぐ東隣のある、竹中大工道具資料館へ行ってきました。 ここには、縄文時代からの大工道具が展示されていて 大工道具の進化の過程や 道具の作り手・名工の作品やその人物の紹介までされています。 縄文時代は石器時代! 大工道具も、石斧がメイン…

祇園祭り@神戸 何で?

「祇園さん」の愛称で小さい頃から夏のイベントとして、地元では賑わっていた平野にある祇園神社での夏祭り。全国的にも有名な京都の祇園祭りと関係あるんやろか、何で同じ名前の祇園祭りなんやろと長い間疑問に思っていました。 子供の頃はもっと賑わってい…