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神戸は日本の洋家具発祥の地

~神戸は日本の洋家具の発祥地。明治初めに船大工の真木徳介が加納町あたりに製作所を設け、神戸に持ち込まれた外国製家具や船舶装備品などを見よう見まねで製作を始めたのがその最初と伝えられている。明治末期には5つの洋家具工場と椅子やテーブル類の工場数社が生まれた。~(兵庫県庁HP 兵庫県地場産業紹介より)

 

神戸市東灘区の(株)神戸家具を訪問してアンティーク家具を見学しました。神戸には北野の洋館に並び、大正から昭和初期に多くの邸宅が建てられ、その洋間には豪華な洋家具が置かれました。以前に紹介した旧乾邸にも立派な洋家具が設置されていました。

それらの洋家具はオーダメードされたもので、100年近く使われたものが今でも修理・メンテをして再利用されているということです。大量生産、大量消費の市場経済が終焉に向かい、時代は趣向やこだわりを重視にするライフスタイルに移行する中で、改めてその価値を見直します。

代表的な洋家具を見てみると、豪華さでひときわ目を引くのがサイドボードです。多くは英国から100年近く前に輸入されたもので、その重厚さに驚かされます。細部の彫り物が美しく芸術品のように感じます。

重厚なサイドボード

テーブルはエッジの装飾や脚の形状に惹かれます。焦茶色の塗装もグラデーションが効いて趣があります。

豪華なテーブル

いろいろなデザインが美しいのが椅子です。脚の形状、背もたれに施された装飾が綺麗です。

脚が美しい椅子

ビューローは収納を兼ねたライティングボードで、細部の装飾、引き出しなどに付けられた金具がおしゃれです。

細かい装飾が綺麗なビューロー

その他、小物は狭いスペースでも利用出来て、ちょっとした英国をイメージするような雰囲気を創り出すことができると思います。

小洒落た感じの小物家具

英国からの輸入品を中心にしたアンティーク家具が神戸に定着して”神戸家具”と呼ばれているようです。その特徴は①塗装、②脚の形状、③テーブルのエッジ形状、④平面の彫り物と金具、にあると感じます。

趣ある塗装、脚の装飾、細かい彫り物、おしゃれな金具

①塗装はオイル塗装が施されて、木目がはっきりと浮かび上がり、木の表情が生きています。木のナチュラルな色と焦茶色が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

②脚の形はツイスト模様、手加工による弓形、木工旋盤による装飾などが組み合わせて施されています。手加工にはいろいろな鉋や切削の道具が使われいるようです。

③テーブルのエッジの形状は電動トリマーを用いて色々な形状に加工できると思います。さらに手加工を加えることでユニークなデザインを作り出せます。

④彫り物と金具 木材彫刻は洋家具に似合うユニークなデザインを考案し、彫刻刀や電動工具を用いて加工出来ると思います。中学校時代の美術の作品を思い出します。金具は洋家具用だけでなく、船舶家具用や和家具の金具などを用いると面白いかもしれません。

見学させてもらった神戸家具さん

そんな素晴らしい家具が神戸には根付いていたことを再認識できました。

簡単な木工のDIYを卒業してアンティーク家具に挑戦したい気持ちになっています。

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに♠️