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神戸の古刹・大龍寺で迎える心静かな初詣体験

 

神戸市民になって初めてのお正月!

初詣はどこにしようか…

 

辰年の干支にちなんで

「龍」のつく寺社仏閣を検索してみると

結構、神戸市内にあるものですね。

 

その中から、縁起が分かっている古刹の

「大龍寺」を選んで行ってきました。

大龍寺

カーナビの指示通りに到着したのは

この山門を通り過ぎた先の、山道から行く参道の前でした。

初めて行く場所なので、何の疑いもなく山道に入り…

山道からの参道

まるで登山!

こんなのだったら、ブーツなど履いてくるのではなかった!💦

と、後悔しながらの初詣になりました。

 

行かれる方は、スニーカーをお勧めします(笑)

 

そしてようやく見えてきた道標 

 

参道に並ぶ祠たちに誘われて、見えてきた大龍寺の入り口には

真っ赤な鳥居が並んでいます

 

お寺に鳥居…?

そう、神仏合祀が当たり前の時代に建てられた古刹の証しですね。

 

そして正面に本堂

大龍寺本堂

左側には、立派な鐘つき堂や石仏・石塔が並んでいます。

 

 

創建は、今から1255年前の768年(奈良時代後期)

当時の称徳天皇(女帝)が

和気清麻呂(わけきよまろ)に、摂津の国に寺塔建立を命じられ

清麻呂が霊地を求めてこの場所に来た時

 

彼を暗殺しようと僧の道鏡(700年~772年)が放った刺客の前に

忽然と現れた大蛇!

それに驚いた刺客は一目散に退散して、命を救われたそうです。

 

清麻呂が辺りを見回すと、姿を消した大蛇の跡に

「聖如意輪観世音菩薩」が立っておられたので

霊験を感じた清麻呂は、この地に伽藍を建立し「大龍寺」と

名づけたのが由来です。

 

また、弘法大師空海(774年~835年)

唐に渡る前に、旅の所願成就をこの大龍寺のご本尊に祈願し

無事に所願成就を果たし帰国できたので

再びお礼参りに詣でたところから

この地の山を「再度山」(ふたたびさん)と呼ばれるようになったそうです。

 

そして、弘法大師が修法した場所を

「修法ヶ原行場」呼ぶようになったそうです。

あの弘法大師が、お参りするくらいの格式あるお寺だったのですね。

 

この大龍寺には

霊験あらたかな伝説が数多く残っており

中でも天授元年(1375年南朝時代)後円融上皇が中風(脳梗塞)を発症した時

善妙上人がご本尊に向かって7日間祈り続けたら

中風が治ったと伝えられています。

 

このことから「大龍寺」は

「中風除けの寺」「病気平癒の寺」として慕われるようになったそうです。

 

たしかに、境内には立派な「ボケ封じの観音様」が立っておられました。

ボケ封じ観音

私も怪しいお年頃なので

シッカリと手をあわせてお願いをしてきました(笑)

ご利益がありそうです。 ^m^

 

 

なにせ、歴史のある奈良時代から続くお寺なので

鎌倉時代の戦火では、伽藍の消失からの復興

その尽力には、善妙上人や唐招提寺の実裕上人・尼崎城主光録居士などが

係わって今の規模のお寺になったと言われています。

 

その後、明治の廃仏毀釈の嵐に巻き込まれそうになった時も

当時の和尚が地元の人々と共に奔走し

東寺真言宗所轄の寺院として残る事が出来たそうです。

 

艱難辛苦に耐え、紆余曲折を経ながらも

今なお、再度山(ふたたびさん)の山の中に

凛として立つ「大龍寺」には風格を感じます。

御朱印

 

道中は、ヘアピンカーブの連続に急斜面ですので

安全運転で行ってくださいね。

 

この登山道から行かれる場合は

スニーカーやウオーキングステッキなどがあると便利でしょうね。

 

山門からは、整備されたアスファルトの道や階段で

本堂まで行けるようです。

 

大龍寺

神戸市中央区神戸港地方(こうべこうじかた)字再度山1-3

 

 

来年の初詣も

この大龍寺へ行きたいと思います。

 

 

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

 

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ではまた次回をお楽しみに