もっと KOBE ずっと KOBE

神戸の人、自然、景観、ファッション、食べ物、文化、便利さ、生活、全部好き!

リアルにすごい!技術もすごい!

仕事で淡路島に行くことがあっても、半日ぐらいで用を済ませて帰ってこれる。明石海峡大橋のおかげだ。明石海峡大橋という名前ですが、この橋は神戸の舞子から淡路島に渡る橋なんです。1998年春に利用開始になったこの橋は、全長 3,991m、中央支間 (吊り橋を支えている主塔の間隔) 1,991m。これは、ついこの間まで世界一だった。淡路島に行くときに必ず利用しているわりには、こういったカタログデータみたいな知識ぐらいしかなかったので、今回は橋の袂の舞子浜にある「舞子海上プロムナード」「橋の科学館」の2つの施設を訪ねてみた。

天気が良いと最高に気持ちのいい場所です

 

まずは舞子海上プロムナード。1Fには、明石海峡大橋の概要を説明したパネルがいくつか展示されている。サクッと頭に入れて、8Fの展望ラウンジに上がってみる。

橋を構成している重要な要素がわかりやすく書いてある

 

エレベータで8Fまで上がってきても、ようやく橋の下底ぐらい。そこからの眺めは抜群だ。舞子公園にある孫文記念館も良く見える。また、橋の中の様子め中々面白い。よくこんなものを造ったものだと感心。

抜群の眺望と中々見ることのない景色

 

見学通路の底が一部アクリルボードになっているところがある。写真では高さが全く伝わりにくいのだが、実際は怖さで足がすくむ。

実際はもっと怖い   明石方面の風景

 

橋の主塔のてっぺんに360°見渡せるカメラが設置してあり、そのカメラを操作して神戸側、淡路側と視点を切り替えて見ることが出来る。遊んでばかりで写真を撮るのを忘れてしまった。

ということで、この舞子海上プロムナードでは、明石海峡大橋の大きさ、高さ、雄大さを存分に体験することができた。

舞子海上プロムナードを後にして、すぐ隣の橋の科学館へ

 

次に訪ねたのが、すぐ隣にある「橋の科学館」だ。ここでは、明石海峡大橋の建設に関しての様々な技術が模型やパネルで展示されている。吊り橋の構造はだいたいわかっていたとしても、吊り橋を支えている主塔や、ケーブルの両端を引っ張っているモノ(アンカレイジと呼ばれていることもはじめて知った)が一体どのぐらいの力に耐えれるように作ってあるのかとか、全く想像もできてなかった。

まずは主塔。海上に東京タワーが2つ建っているのと同じようなもの。海の中にその土台を置きに行くわけ。甲子園球場のグラウンドの広さぐらいある。これを考えた人、実行した人、すごいです。

扱うモノもやることもスケールが違う

 

次にアンカレイジ。吊り橋の美しくたわんだケーブルを両端からつなぎとめているもの。これって凄い力で引っ張られるわ。どうやって、その力に耐えてるの? 極太に束ねられたケーブルが末端ではバラされて、その1本1本を巨大なコンクリートにつなぎとめている。

35万トンの巨大なコンクリートの塊の中にも技術が詰まっとる

 

そもそもケーブルが丈夫でないと。舞子と淡路をつないでいるんやからね。でも伸びたり腐食したりするんとちゃう? ケーブルの内部に乾燥した空気を送って腐食を防いでるって。私のようなレベルの人間には、驚きと感心の連続だ。

この極太ケーブルで舞子と淡路がつながっている

 

他にも色々な技術の展示があるのだが、一番わかりやすいのが、館内で上映されている映画を見ることだろう。3Dメガネをかけて、ちょっと立体的に見えるところも面白い。この映画で、主塔やアンカレイジやケーブルの仕組みや中身を説明してくれる。明石海峡大橋を支えている技術のすごさや、保守点検による安全性の確保・維持とかがよくわかる。最初にこの映画を見てから展示物を見ることをお薦めする。

 

最後に、これは私も覚えていることだが、阪神淡路大震災のときにこの橋は建設中だった。主塔とアンカレイジとケーブルだけが吊り下げられている状態のままで、地震の影響をもろに受けたために各所にずれが生じた。

街がブルーシートで覆われているとき橋は建設途中だった

人間の知恵と力と信念を持って、対応をしたところはりっぱです。その当時は、街の復興ですら不安材料でいっぱいだったので。

 

ということで、橋の科学館では、明石海峡大橋を支えている技術を存分に知ることができた。色々わかったあとに、あらためて橋を眺めると、また見方が違ってくるものだ。

 

 

今回は、リアルなすごさと、建設技術という隠れたすごさの両方を楽しめた。

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに ♣