2024-01-01から1年間の記事一覧
神戸インディペンデント映画祭に行ってきました。11月30日から12月1日の2日間、新開地アートひろば(旧・神戸アートビレッジセンター)で開催されました。2019年に第1回が開催されて、今年で6年目。インディペンデント映画とは自主映画で商業映画ではないア…
神戸には、「布引の滝」があります。 熊野の那智の滝(鎌倉時代)・日光の華厳の滝(江戸時代)と並び、日本三大神滝と呼ばれている中で、一番古くから世に知れ渡っていたのが、神戸の布引の滝です。 布引の滝は平安時代、文武天皇の時代(700年頃)に役小角…
神戸と言えば、異人館だったり、港町だったり、その界隈に造られるショッピングモールやアミューズメントの施設だったりを想像し、観光都市をイメージする人が多いと思う。しかし、その反面、交通や人の流れの変化で、賑やかになるところもあれば、寂しくな…
仕事を終え暗くなった夜空を見上げると、うろこ雲の月夜。何やら急にざわつく心を抑え、帰り道を急いでいるといつも前を通る邸宅が青い光に包まれていた。 一層 足早に立ち去ろうとすると、通用口の鉄の扉が半開きになっていて、それはまるでこちらを誘って…
11月になり神戸の北野では、KITANOVEMBER という芸術祭が開かれています。VEMBERって何?調べてみると特に意味がなく、Novemberから来た造語のようです。芸術の秋に因んで、11月の北野の芸術イベントという意味になるのでしょうか。昨年度(2023年)は「AiRK…
有馬温泉と聞けば、あゝ、太閤の湯! 「豊臣秀吉」が真っ先に浮かぶ人が多いでしょう。 実は、有馬温泉の歴史はとても古いのです。 秀吉が生きていたころよりも、ず~っと前からありました。 どれくらい古いかというと、摂津風土記(713年以降に書かれたらし…
知ってるようで、案外わかっていない地元。今回は有馬街道から下ってきたところ「平野」の町を紹介しようと思う。生まれ育った町である。案外「灯台下暗し」となるかもしれないが、、、 2012年のNHKの大河ドラマで「平清盛」が放送されたときに、少しこの町…
散歩をしていると、香ばしいコーヒー豆を焙煎している香りが漂って来ることがあります。栄町通りの南の乙仲通りに何軒かあるような小規模な焙煎をして小売りする店が各所に出来たおかげで散歩の足取りが弾みます。先日、諏訪山の方へ散歩に出かけたつもりが…
神戸の代表的な企業である川崎重工と神戸市の発展を横並びに眺めてみました。 川崎重工は、実業家、川崎正蔵が1878年に川崎築地造船所を創業、3年後に兵庫・東出町に川崎兵庫造船所を開設しました。1887年には官営兵庫造船所が払い下げられ川崎造船所が生ま…
平安時代の神戸市へいざ、タイムトラベル! 夢枕獏さんの小説「陰陽師」ですっかり有名になった安倍晴明!私も虜になって、全巻読み漁った一人です。 陰陽師・安倍晴明は花山天皇から信頼を得て重用されるようになり、花山天皇退位後は一条天皇や藤原道長か…
書店が減っている。全国的に。街の小さな書店だけでなく大型書店も減少の一途をたどっている。活字離れ、電子書籍化など色々と要因はあるようだ。電車に乗っても、スマホを見ている(いじっている?)人がほとんどで、本を読んでいる人は少なく感じる。全国…
子どものころ何も思ってなかったことが、大人になって「へえぇ~」って思うひとくち話を紹介します。少しかわった⁉ 神戸の姿でわらわら(笑笑)してね。 おそろいのガラスコップ むかしの小学生は、友だちに家に遊びにいくと勝手に水を飲みます。(今もかな?…
JP六甲道から三宮神社までを走る神戸市バス2系統のバスを旅してみました。 JP六甲道 JP六甲道駅の山側にバスターミナルがあります。ターミナルの隣はフォレスタ六甲、六甲本通商店街が広がりいつも庶民的な賑わいを見せています。市バス2系統はここを始点…
7月から新紙幣が発行されましたが、手にされましたか? ¥10000 = 渋沢栄一 * ¥5000 = 津田梅子 ¥1000 = 北里柴三郎 このお三方の中に、神戸と縁のある方はいないかと 調べてみたら、お一人いました! 我々が一番、手にする機会が多い庶民のお札 ¥10…
明治維新がもたらすモダンな文化の象徴のように紹介されることが多い神戸だが、その神戸と元町の間、今では街のど真ん中になるが、戦国時代にはそこにお城があった。花隈城である。(旧い資料には花熊城と書かれているのも見たことがある)台風が来る前に、…
そろそろ小学生は夏休みの宿題を仕上げるのにラストスパートの時期。昭和40年代に小学生だった私も例にもれず、ラジオ体操から帰ると宿題と格闘していました。特に困ったのは「自由研究」で、毎年なぜもう少し早くから手を付けなかったのか後悔ばかり。 そん…
暑い夏にイメージするのは海水浴場です。そこで、須磨海水浴場を訪ねてきました。 歴史を調べると、須磨浦は昔から白砂青松の風光明媚で夏は涼しく冬は温暖だったようです。明治21年に山陽鉄道(明治時代の鉄道会社で現在のJR西日本山陽本線に当たる路線)の…
光源氏が須磨に流されている時、嵐に見舞われ これを助けたのが、明石の入道という人物です。 この明石の入道という人は、元々は都で「近衛中将」という上流のお家柄の方だったそうなのですが、この身分を捨てて*播磨の国の受領(はりまのくにのずりょう) …
今回は神戸の交通事情の変遷を振り返ってみようかと。 神戸と大阪を結ぶ鉄道は、昔から阪急、JR、阪神がほぼ並行に走っている。しかし、神戸市内を東西に貫いて走っているのは JR のみだった。(その頃は国鉄と呼ばれていた)わかりやすく図にするとこんな感じ…
淡谷さんが歌った「メリケン波止場」 ♪ 窓を開ければー、港がー 見えるーメリケン波止場のー 灯が見えるー ♪ 昭和の大スター淡谷のり子さんの「別れのブルース」。(朝ドラのブギウギで、茨田りつこさんの歌のシーンはいつもこの部分でしたね。)メリケン波止…
六甲アイランドにある小磯記念美術館を訪ねました。 小磯良平(神戸市HPより引用) 六甲アイランドにある「小磯記念美術館」 西洋画家、小磯良平(1903年~1988年)は神戸中山手通りに生まれ、洋館の立ち並ぶまちで「西洋的な空気」を吸って幼年期を過ごしま…
場所は、ちょうど阪急春日野道駅西口を出た南側を 信号3つ分西に行ったところにあります。 南側入り口 北側入り口 駅から行くと北側入り口が見えます はい!これが100年以上続く神戸市最古の市場「大安亭市場」(おおやすていいちば) 市場の名前としては、…
東京に出張したときに、ちょっと落ち着いた空間を求めて「純喫茶」なるものを探してみるのだが、なかなか見当たらない。均質化されたカフェや珈琲専門チェーン店は、いたるところにあるのだが。 最初に注文カウンターでオーダーし、自分でテーブルまで運んで…
5月下旬からあちこちでこんもりした姿が愛らしいあじさい。6月下旬になると、街中のあじさいは少し色が褪せてきましたが、標高450mの神戸市立森林植物園ではちょうど見ごろを迎えています。あじさいの時期にあわせて「森のあじさい散策」が催され、園内を1時…
以前から気になっていた住吉から六甲山越えで有馬へのハイキングに挑戦しました。 1874年(明治7年)に今のJR神戸線が開通(※1)して住吉駅が設置されました。大阪から汽車で住吉まで来て、駕籠に乗って有馬道、住吉道を通り山越えをして有馬温泉に湯治に行…
前回、5月17日の記事の続きです。 poko2023.hatenablog.com 5丁目 平村写真館・ゑり卯商店・横山慶文堂・弥生美容室・長崎屋本店・ジーンズショップ、ミヤキタ 平村写真館 1870年(明治3)創業 写真撮影・DPA 154年営業 ゑり卯商店 1884年(明治17)創業 …
北は山、南は海の神戸。電車と言えば、JRも阪急も阪神も山陽も基本は東西に延びている。その中で急勾配をもろともせずに山に登っていく電車がある。「神戸電鉄」愛称は「神鉄(しんてつ)」。 新開地から鈴蘭台駅に向かい、そこから有馬・三田に向かう有馬線・…
色づき始めたアジサイの花をながめながらハンター坂を上って行くと、異人館「萌黄(もえぎ)の館」に着きます。館の前に広がる北野町中公園は、坂を上ってきた人にはありがたいベンチがあり、一息つくのにもちょうどいい場所です。 北野町中公園・ベンチに座る…
バラの季節です。神戸のバラ園に行ってきました。 神戸市のバラ栽培は歴史が古く、松方コレクションで有名な松方氏(1865年-1950年、川崎造船所初代社長)が直接海外から輸入され栽培されていたということです。相楽園の近くに松方氏宅を構え、鈴木商店金子…
神戸市内で一番古い、150年の歴史を誇る元町商店街! 今回は、その歴史に触れてみたいと思います。 元町商店街入り口 江戸時代、*1兵庫津で栄えた海運業や酒造業が集まる*2西国街道沿いの商業地として栄え、1874年(明治7)「神戸のもとの町」という意味…