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珈琲事情@KOBE

 

東京に出張したときに、ちょっと落ち着いた空間を求めて「純喫茶」なるものを探してみるのだが、なかなか見当たらない。均質化されたカフェや珈琲専門チェーン店は、いたるところにあるのだが。

最初に注文カウンターでオーダーし、自分でテーブルまで運んでいくカフェスタイル。もうすっかり馴染んでしまっているので何ら抵抗はないのだが、昔ながらのテーブルに水とおしぼりを持ってきてくれて、オーダーを聞いてくれるあの懐かしい感覚は妙に落ち着くものだ。

神戸にも均質化された大手のカフェチェーン店は多い。しかし、まだまだ純喫茶と言える店も頑張っているのではないかと思い、今回は元町・三宮近辺でいくつかピックアップしてみることにした。

 

元町6丁目、5丁目あたりのお店

元町6丁目、5丁目あたりにはまだまだ昔ながらの喫茶店というのがチラホラある。昔ながらの喫茶店の傾向としては、喫煙可という店が多いように思える。私は喫煙しないので関係ないかもしれないが、愛煙家の人にとってはきっと貴重な空間なんだろう。

 

はた珈琲店は「全席喫煙可」と書いてある

 

喫煙か禁煙かは置いといて、元町商店街には昔から続いている喫茶店がいくつかある。2丁目にある「元町サントス」という店も子供のころからあったように覚えている。店は1,2階になっており、2階へはリフトで運ばれる。若い店員さんたちが、皆手際が良く気持ちがよいのが特徴。若い人たちに代わっても上手に運営されているのは、継続のための大事なポイントかもしれないですね。

 

入口付近のレイアウトが昔ながらの元町サントス
1975年創業の観音屋はチーズケーキで有名
 最近オープンのゴールデンカップ神戸も昭和レトロ風

2丁目、3丁目あたりには喫茶店が集中している。観音屋、にしむら珈琲店コメダ珈琲、それと最近できたばかりのゴールデンカップ神戸。どの店も昔ながらの喫茶店の形式である。にしむら珈琲店は以前の記事で本店を紹介したことがあるので、そちらも参照いただきたい。

 

poko2023.hatenablog.com

 

旧くからと言えば、元町1丁目にある EVIAN(エビアンコーヒー)を紹介しておかなければ。1952年創業だから、もう70年以上やってることになりますね。戦後神戸で初の自家焙煎珈琲のお店だと。この店の特徴というか魅力の一つはコーヒーの値段かもしれません。今は諸物価高騰により 450円という値段になっているが、私の記憶では、長い間 280円でやっていた時期があったと覚えている。

 

 

朝はシンプルなモーニングセット(アサビアンと呼ばれている)が人気。朝のひとときは、元町商店街の店主の人が多い。花屋の主人とか、蕎麦屋の大将とか、毎朝の常連さんである。商店街のお店は持ちつ持たれつなんでしょうね。

 

元町商店街から三宮センター街に移動する。三宮センタープラザの地下の飲食店街は、なんとなく昭和のにおいが残っているところがある。そこにもいくつか純喫茶と言える店がある。

喫茶「潮」もその一つ。子供の頃に映画に連れて行ってもらったときに、映画が始まる前にローカルCMが流れる。そのときに必ず出てくるのが、この喫茶「潮」だったことを覚えている。ここもかなり旧くからあるのだろう。

 

センタープラザそのものが古くなってきたか

センタープラザ西館の2階はサブカルチャーの店でいっぱいだが、その並びに「茶房 Voice」という店がある。お気に入りの店の一つだ。場違いな感があるのだが、サブカルチャーのお店が後から進出してきたので、これは仕方がない。ここの店ではいい音が聞けるのも Good Point だ。真空管マニアにはたまらない300Bという球のアンプで Jazz を聞きながら、ウェッジウッドのコーヒーカップでちょうどよい苦みのコーヒーが 600円。そう考えると高くはない。

 

だめだ。キリがない。またどこかで続編を書こう。

 

東京をはじめメトロはサービスが均質化してきている。均質化したカフェも決して悪くはない。現によく利用している。しかし、旧くからの様式や形態を残した喫茶店もそのままの形で残ってほしいものだ。単なる懐古主義と言うなかれ。そこにはカフェにはない、カウンターでのマスターとの会話とか、色々新しい出会い・発見もあるのだ。神戸には、まだまだこのような店が残っている。今後も頑張って続けてほしい。

 

いいね。やっぱり神戸が好き

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ではまた次回をお楽しみに ♣️