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六甲山を超えて有馬へハイキング

以前から気になっていた住吉から六甲山越えで有馬へのハイキングに挑戦しました。

1874年(明治7年)に今のJR神戸線が開通(※1)して住吉駅が設置されました。大阪から汽車で住吉まで来て、駕籠に乗って有馬道、住吉道を通り山越えをして有馬温泉に湯治に行くことが当時ブルジュアの豪華旅行だったようです。

バスでJR住吉駅から六甲山の麓の住吉台まで行き、そこからハイキングを始めました。(9:30)

新緑の中をハイキングスタート

15分ほどして石切道登山口を通過。石切道は文字通り明治から昭和初期にかけて御影石を切り出して運搬した道です。(※2)

御影石を切り出した道           近くのハイキングコース

さらに15分ほどで五助ダムを通過。50年ほど前はエメラルド色の水を溜めたダムで小学校の頃にその美しさに感動した覚えがあります。今は砂が溜まり普通のハイキング道になっています。ここで小休止。(9:50)

五助ダムは昭和27年の建設された砂防ダム、昭和42年の豪雨による土石流で一夜にして土砂で満杯になったらしい。

少し進むと杉林がありますが、六甲山系グリーンベルト整備事業として、広葉樹の自然豊かな森を目指した森づくりが行われています。杉が切られて、光を取り入れて下草・低木も育つ森づくりです。五助の森づくり、恵の森などのプロジェクトが活動されています。 

杉を伐採して明るい森づくりを進めているようです。

 

自然愛好団体や企業が協力して新しい森づくりを推進

急な登りや下りを繰り返して少しづつ高度を稼いでいきます。道の両側には小さなかわいい花がたくさん咲いています。

ブナや低木の木の中をウグイスの鳴き声を聞きながら進みます。
住吉川の上流
清流のトンボやかわいい草花

西おたふく山分岐を通過して、住吉川上流を縫うように1時間ほど歩いて、本庄橋跡に到着して再び休憩。(11:45)

本庄橋跡と付近の花(ウツギ)

ここからは川から離れていよいよ頂上を目指して登りの連続です。七曲がりと言われるようにくねくねした道を休憩を交えながらひたすら登っていきます。

登り坂が続く
七曲り
道端の花

高度を稼いで行くと、道もなだらかになり、遠く大阪湾が見渡せるようになって来ました。

大阪湾

やっと一軒茶屋跡に到着です。(12:50)ハイカー用のトイレや休憩所が整備されて快適です。ここで昼食のおにぎりを食べました。

一軒茶屋跡とハイカー向け休憩所

昼食後、有馬に向けて出発です。(13:15)山頂付近の整備されたハイキングコースから裏六甲の山の中へ進んで行きます。

裏六甲への道

ブナ林(ぶなばやし)は温帯に見られる落葉広葉樹林の典型的なものですが、古来の姿を場所はほとんど皆無で、六甲山系では海抜700m以上に点在する数少ない自然の森のようです。

ブナ林

歩いていると葉っぱにこぶようなものを見つけました。調べてみると「虫こぶ」「虫えい」と呼ばれて、さまざまな虫が植物に寄生し、虫が出す刺激に反応して、植物の一部が異常成長してできるものだそうです。不思議な世界!

不思議な葉っぱ

有馬に降りる最後の分岐を瑞宝寺方面に進みました。(14:00)途中に有馬温泉展望デッキが設置されており、有馬のまちから三田のまち、さらに丹波方面が遠望できます。 

有馬展望デッキ経由で瑞宝寺公園へ

癒しの森(数年前の台風で荒れてからまだ整備が進んでいないようで歩くのに苦労しました)を通過して瑞宝寺公園に到着、ここは秋の紅葉で有名な場所ですが、もみじの新緑が綺麗です。

紅葉の名所「瑞宝寺公園」

 

有馬温泉到着。(15:30)銀の湯に入り汗を流しました。疲れた足腰には温泉がいいですね。有馬温泉は金泉と銀泉があり、金銭は空気に触れて鉄分が酸化して褐色になった温泉です。あいにく金泉は工事中で営業していませんでした。

銀泉、金泉

有馬温泉は「日本書紀」に、舒明天皇(じょめい)が631年、孝徳天皇(こうとく)が674年に御幸されたとの記述があり、日本最古の温泉と言われています。太閤秀吉公が湯治のためにたびたび有馬を訪れたことはよく知られています。江戸時代になってから、その効能が評判になり多くの人々が訪れ、明治には現在のJR神戸線住吉駅から駕籠で今回の住吉道を辿って有馬に人々が訪れました。

有馬のまち

有馬には神戸電鉄(※3)が来ており、有馬温泉駅から帰路につきました。久しぶりの6時間のハイキングで疲れましたが、楽しかった!

※1

poko2023.hatenablog.com

※2

poko2023.hatenablog.com

※3

poko2023.hatenablog.com

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに♠️