住宅地のすぐ北側に保久良神社(ほくらじんじゃ)(海抜185m)があります。
市民の憩いの場所でもあり、保久良登山会は「毎日登山」を実践する仲間の輪から生まれて大正11年から100年間あまり続いている様です。
蛇行した急な坂道を20分ほど歩くと到着します。軽く汗ばむぐらいでいい運動になりました。
神社の鳥居の前には「神戸らしい眺望10選」に選ばれている石灯籠があります。1825年(文政8年)に設置されたオリジナルだそうで、灯火はなたね油からLED電球に変化しましたが、いまも常夜灯として灯り続けています。
鳥居に向かって左には椎根津彦命(しいねつひこのみこと)がアオガメに乗った銅像が設置されています。多くの村里と日輪(太陽)が眺められる場所を探していたところ、この山を見つけ磐座祭祀されたと解説されています。
鳥居をくぐるとかわいい干支の石像が並べられています。
神社名の由来はふたつある様です。ひとつは神霊を集めたところという意味。もう一つは村里への火種共有のため、社頭に「かがり火」を焚いていたことから「ほむら(炎)」がなまって「ほくら」となった説です。この灯火は海上からもよく見え、古くから「灘の一つ灯(ひとつび)」と呼んで沖の舟人の道標になっていたそうです 。
保久良神社の奥には保久良梅林があり2月になれば梅見を楽しむことができます。兵庫の里謠に「梅は岡本、桜は生田、松のよいのは湊川」と唄われて、江戸時代には岡本の梅は広く人々に親しまれていた様です。岡本梅林公園(阪急岡本駅北東徒歩30分)でも約130本の梅が植えられて楽しむことができます。
保久良神社を降りてくると高級住宅地とおしゃれな岡本のまちが広がります。
阪急電車がよく似合います。岡本は学生のまちで、甲南大学、甲南女子大学の学生で賑わってます。
おしゃれな店がたくさんあり、アイスクリーム、パスタ、チョコレート、パン、カフェなど興味が尽きません。
阪急岡本駅のすご山側には、水上勉の小説「櫻守」のモデルとなった桜博士、笹部新太郎氏の屋敷跡に桜公園があります。10種類約30本が植栽されています。桜の季節にはぜひ訪問してみたいです。
いいね。やっぱり神戸が好き。
もっとKOBE ずっとKOBE
ではまた次回をお楽しみに♠️