神戸に住む 古代人の生活が‥‥
神戸市西区の西神中央公園の青々とした芝生の中にポツリポツリとある埴輪を覗き込みながら歩くと、「神戸市埋蔵文化財センター」があります。
入り口には、民家で手水として使われていた7世紀ごろの石棺がおかれていました。
館内に入ると、エントランスには「高塚古墳群」の方墳の一部や、兵庫城の石垣の一部、伊川谷で発見されたアカシゾウの全身複製骨格が展示されています。
こんなに身近に、こんなにたくさん 古代の遺跡
1階には「企画展」と「常設展示」、「収蔵展示」を観ることが出来ます。
常設展示には、なんと旧石器時代から中世に至るまでのさまざまな出土品が展示されているのです。
私は神戸の古代遺跡は、五色塚古墳ぐらいだと思っていたので市内に1,000もの遺跡があったことを今日初めて知りました。
常設展示はアーチのような弥生時代の時代の住居から始まります。
興味深かったのは、弥生時代の神戸から香川・奈良・和歌山・大阪・滋賀の土器が出土され、それぞれの地域との交流があったことがわかること。
JRも瀬戸大橋もないのに、どうやって荷物を移動していたんでしょうか?
そんな太古から、港町として栄える要素を持っていたのですね。
この展示の中には、私が唯一知っていた五色塚古墳から出土した埴輪も見ることができました。
センターの奥へ進むと収蔵展示が見られ、出土してきた土器を収蔵しているガラス貼りの倉庫が回廊のように続きます。
出土した場所を示すタグには、神戸市内の9つの区が表記され1,000もの遺跡があることを再度実感できました。
しかし更なる驚きは、手前の棚に展示している棚の奥に連なる無数の青いバッド容器。
この中にどれだけの遺物があるのかと想像すると、よくぞ残っていてくれたと思うと同時にこの発掘に関わった人々の労に、敬意を払わずにいられません。
収蔵展示は、3階にも続きここでは発掘作業で出土した土器などを復元している様子が見られます。この作業はまさにジグソーパズル、それも必ずピースが合うとは限りません。机にバラバラに広げておかれた土器の破片が地道な作業であることを物語ります。
土の中から出土した古代の遺物には、華やかさはありませんが人類の営みが脈々と受け継がれてきたことを実感できます。
発掘、復元してくれたことで出会えた古代の形や模様、、、すべてに何らかの意味があった事へ思いを馳せることができました。
古代へタイムスリップできるロマンあふれる場所です。
「神戸市埋蔵文化財センター」 神戸市文化スポーツ局文化財課
〒651-2273 神戸市西区糀台6丁目1 西神中央公園内
https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/center/index.html
いいね。やっぱり神戸が好き。
もっとKOBE ずっとKOBE,
ではまた次回をお楽しみに♦