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昭和初期の豪華な住宅、旧乾邸

神戸市東灘区住吉にある旧乾邸は、年に2回(春・秋)に一般公開されており、見学してきました。

昭和初期にこれだけ豪華な住宅が作られたことに感激します。

旧乾邸の正面

昭和11年に建築された豪邸で、神戸市指定有形文化財に指定されています。

乾汽船創業者、乾新治の邸宅として、近代を代表する建築家、渡邊節氏が設計しました。洋風を基調としながら巧みに和洋を折衷し、重厚さの中に繊細なデザインが取り込まれています。敷地1200坪、鉄筋コンクリート造3階地下1階建て、一部木造です。庭園は、前庭、洋式庭園、和式庭園からなります。

平面図(旧乾邸パンフレットから引用)

隣接していた和館は阪神大震災で全壊しましたが主屋は健在で、2012年に保存修復工事が行われて文化財として維持・保存されています。数多くの映画やドラマのロケ地になっています。

旧乾邸は住吉川が流れる緩やかな南斜面に位置しています。昔は菜種畑だったそうです。この地域は大正時代頃から関西の財界人が居を構え、大規模な邸宅が立ち並んでいました。その中で、現存する建物はこの旧乾邸と武田長兵衞邸(武田薬品工業)のみです。

 

では、豪華な内装を紹介いたします。

玄関の正面は壁はなんとも綺麗な緑色のタイルが貼られています。

玄関正面の美しいタイル     玄関外の天井の装飾も綺麗

玄関を入るとチーク材の階段手すりが堂々と設置されてその豪華さに圧倒されます。

角の部分は美しい曲線で構成されていますが、これだけのチーク材は今はもう入手出来ないそうです。

豪華な彫り物が施された階段

1階ロビーの床は当時のまま。ゴム製で幾何学模様が組まれて、全く古さを感じません。天井にも葡萄の彫り物がされ、隅々まで精密な装飾がされていることに驚かされます。

葡萄の彫り物が美しいロビーの天井      細かい図柄を組み合わせた床

次は数々の映画やドラマに使われているゲストルームです。お客さまをもてなすのに使われた、いわゆる応接室です。正面に暖炉がありますが、部屋全体を温めるために窓際にはセントラルヒーティングの吹き出し口があります。地下がボイラー室になっており、各部屋には吹き出し口があります。そのデザインは全部違っていて、趣向の奥深さを感じます。

暖炉、豪華なシャンデリア、大テーブル、南向の大きな窓のあるゲストルーム

暖炉の周りに葡萄の彫り物が施されて、さりげない趣味の良さを感じます。当時から葡萄は幸福のシンボルだったらしいです。天井の装飾もユニークです。

葡萄の彫り物が素晴らしい暖炉     ユニークなライトと天井(食堂)

3Fのサンルームは北、東、南の3面がオープンになっており、明るく、風通しの良い気持ちの良い空間です。

明るく風通しの良いサンルーム

普通は気がつかないですが、壁には大理石が貼られ縞模様が連続しています。大きな大理石をスライスして使わないとこうは出来ないそうです。こちらでもセントラルヒーティングの吹き出し口の紋様は全て違っています。

波を描いたような紋様のガラスは当時のままとのことで、裏から蛍光灯で照らされるとそれは豪華だろうと思います。

天井の間接照明も当時のままで、電球の色は虹色に調整され照明されています。

西面は大理石の壁とガラスの装飾        天井の間接照明は斬新

ベランダで庭を見ながら、紅茶をいただきました。早くから西洋文化が浸透した神戸では紅茶の普及も早く全国一の紅茶好きのまちと言われているようです。美味しかった!

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに♠️