もっと KOBE ずっと KOBE

神戸の人、自然、景観、ファッション、食べ物、文化、便利さ、生活、全部好き!

心癒される滝。それを100年以上見守り続けている茶屋。

新神戸駅から徒歩15分。たったの15分歩くだけで、街中の雑踏とは完全に切り離された静かな空間に移動することができる。布引の滝と、その滝をずっと見守り続けている「おんたき茶屋」。

創業100年超の茶屋を目指そう

駅から徒歩15分の滝は全国でも珍しいのではないだろうか

 

新神戸駅の1階(新神戸駅は2階が改札)が布引の滝への入口になっている。駅構内にガイドセンターまであり、親切にルートを案内してくれる。布引の滝までは軽装でも十分に行ける。それより先は登山と思った方がいいだろう。

駅構内のトレイルステーション神戸で六甲付近の登山ルートをガイドしてくれる

 

駅裏に出るとすぐにそこから登れる。というかいきなり登山かという感じ。少し登ると、北野異人館に通じる道もある。再公園や滝山城跡に行ける道もある。

布引の滝以外にも色々なルートがある

 

しばらく行くとレンガ作りの「砂子橋(いさごばし)」が現れる。1900年に作られたらしい。見るからに頑丈そうな橋だ。砂子橋を渡ってしまうと、そこからは住宅街の雰囲気のかけらもない。橋を渡ったところには布引の滝への放流の仕組みを書いた掲示板がある。いつでも布引の滝が楽しめるように放流をコントロールしているんだね。

滝は、いつでもベストな状態を観れるわけだ

 

橋を渡って左の方を登っていく。中々の登りですよ。途中、雄滝と雌滝への分かれ道がある。雌滝は帰りに寄るとして、まずは雄滝を目指す。歩いて15分というものの、靴は最低でもスニーカーの方がよい。サンダル履きで登るのはやめておいた方がいい。

こんな感じの登りなので最低でもスニーカーを

 

登っている途中、あちこちに歌が書いた石がある。この布引の滝は、平安時代藤原京の頃から知られており、多くの歌人が歌を残している。伊勢物語にも記されているそうだ。

もうこの辺りに来ると街中の雑踏などみじんも感じない。静かです。ただひたすら、ゆっくり静けさを楽しみながら登っていくのがよいでしょう。

平坦なところもあります。水の流れる音しかしません。

 

しばらく登ると雄滝が見えてくる。高さは43mあるそうです。もっと豪快な滝は他にもあるとは思うが、この滝の周囲の独特のひんやりした空気感と滝の音は、五感を研ぎ澄まされる感じして、実に気持ちがいい。

実に気持ちのいい空間です。平安時代の人も同じ感覚を味わったのでしょう。

 

滝を脇に眺めながら、また少し登っていくと目指す「おんたき茶屋」に着く。

ここで100年以上続いていることは本当にすごい

 

雄滝を眺められるという絶景ポイントもさることながら、おでんや山菜そばもおいしい。おにぎりはでっかい!

どのメニューもリーズナブルプライスです

 

このおんたき茶屋は、創業100年を超えている。昭和40年代には、いくつか茶屋はあったそうだが、今ではこの「おんたき茶屋」だけに。つい最近のことだが、北野工房で神戸歴史遺産認定記念イベントがあったぐらいだ。

(右)4代目店主の山口公子さん

 

ここまで来たら、もう少し登ろう。展望台がある。北野や諏訪山あたりから見る景色とは少し角度が違う。この景色もなかなかよい。

新神戸駅から20分ほど歩いてこの景色

 

帰りは、雌滝に寄ってゆっくり帰ろう。

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに ♣