大丸神戸店に「トアロード玄関」という出入り口があり、そこから山に向かうとスタイリッシュな丸い金属のゲートが見えます。
そこから山に向かって続く約1kmの緩やかな坂道が今日 紹介するトアロードです。
この道路は、神戸港が開港して外国人の居留や交易、商業ができる区域(居留地)と山手の外国人の住居を結んでいました。
洋装に山高帽の外国人の男性が山手の方へ歩く姿や、華やかなロングスカートの婦人が従者と共に坂を下っていく、、、なんて想像をしてしまいます。
現在も様々な商店や建物が道路の両側に並んでいて、坂道だということを忘れるほど楽しい街並みです。
ちょうど7月1日に「トアロードカレッジ」(トアロード協議会 主催)がトアロードの北の突き当りの、神戸外国人倶楽部で開催されました。
夏木立の中に建つ外国人の交流の場は、入り口の大きな両開きの門扉をさらに坂を登っていくと白い半円型の大きな曲線のある建屋が出迎えてくれました。
ここはトアロードの名前の由来ではないかといわれている、東亜ホテルの跡地で門扉の右手に続く、石垣はお城のように大きく立派です。
登壇された三宅教授は石垣の研究者で、石積みの工法やすぐ近くの御影地区の石垣との違い、神戸外国人倶楽部の歴代の支配人と料理長から読み取れる時代を詳しく解説くださり、最後は雨にぬれながら実際の石垣を前にして説明してくださいました。
隙間なく積まれた石垣に見とれていると、背の高い老紳士が近づいてきて胸ポケットから『神戸トアロード物語 -その名の謎に挑む』という小さな本を出して、面白い話を聞かせてくれました。
この本のお話は、またの機会に
いいね。やっぱり神戸が好き。
もっとKOBE ずっとKOBE
ではまた次回をお楽しみに♦