デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)は、創造都市戦略「デザイン都市・神戸」のシンボルとして、旧神戸生糸検査所の建物を再生して2012年に生まれた。
大正から昭和初期にかけて神戸港からの生糸の輸出は最盛期を迎え、全国の生糸は神戸に集められ、神戸生糸検査所で厳しい品質検査が行われました。建物内のギャラリーでは当時の検査機器やサンプルが展示され大変な検査の様子がうかがえます。
1927年に建設された建物は、近代神戸の歴史を物語る貴重な近代産業化遺産。今はクリエーターの拠点になり36の企業・団体が入居して、旧き良き雰囲気の中で新しい文化の創造が日々行われている。
建物は大理石作りの重厚な階段、ロマンを感じる丸い窓、レトロな昭和の事務所がそのまま今も使われています。
館内のカフェでは生糸の水分率測定装置がテーブルとして使われ、旧い設備が新しい雰囲気の中で不思議な新感覚を醸し出している。
これらの魅力に惹かれて、多くの映画やドラマの舞台に選ばれ撮影が行われているようです。
最近、23組のアーティストによる”古くて新しい神戸を発見しよう”という「KOBE Re:Public Art Project」(KORPA)が開催され、KIITOもその拠点になっている。そのイベントの一つとしてARを用いた「令和版『新・神戸百景』」がアプリ「SARF」で公開されている。過去から未来へ神戸の魅力が継承さていくのが嬉しい。
2008年に神戸市はユネスコからデザイン都市に認定され、その目指す姿として
・創造的人材の集積・育成の場
・市民・事業者に開かれた場
・神戸のオリジナリティーの創出の場
・アジア・世界におけるリーダシップを発揮する場
を掲げて、その拠点としてKIITOが運営されています。
いいね。やっぱり神戸が好き。
もっとKOBE ずっとKOBE
ではまた次回をお楽しみに