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まちの文化を継承する住吉だんじり祭り

だんじりの成り立ち

1600年頃に大阪で始まり、岸和田、神戸に広がったのが1700年頃と伝えられている。

明治10年(1877年)には本住吉神社だんじり祭りが行われていた記録が残っている。

その後、何度か途絶えて、空襲でもだんじりが焼失し、昭和34年頃に復活しています。

 

■無形の文化 を創り継承

鳴り物はだんじりが巡行するために欠かせない要素です。太鼓、半鐘、2丁鐘で構成されて、小学生、中学生が中心になり祭り前に数週間毎日練習。先輩が丁寧に教えて、数年かけて耳でリズムを覚え、手の動きを身体で覚えて、最後には太鼓が叩けるようになります。

 

■神事としての祭り(5月5日)

四役(帳頭、副責任者、会計、書記)と曳き手は神社に拝礼して配置に付きます。

全員で拝礼後、だんじりに配置

鳳輦(ほうれん)の行列に続き、8台のだんじりが巡行。子供たちは綱を曳きながら参加し、住吉町内を巡行して、最後に本住吉神社に宮入り。波が海岸に打ち寄せるように、参道を3回行き来して本殿前まで進み、3回拝礼して練りに入ります(前を上げたまま回転)。これが祭りのクライマックスです。 

住吉川沿いに巡行して御旅公園で休憩・夕食、その後宮入り

7時間に及ぶ巡行には途中の飲み物補給、食事や軽食の用意と補給は綿密な連携が不可欠です。まちの人々が協力し合う文化をいつまでも継承して欲しい。

 

■有形文化資産

だんじりには歴史絵巻や伝記から引用された鳳凰、龍、亀、武将などの彫物が多数施され、また昼提灯や幕にも艶やかな刺繍が施されている。これらの有形資産は巡行や宮入りで傷んでくるため、補修、洗い、を重ねて継承していくことが必要です。

神功皇后をあしらった豪華な昼提灯と2匹の龍が宝珠を取り合う前幕

■なんと言っても楽しい祭り

まちを巡行中に他地区のだんじりと出会った時は、答礼を3回してだんじり同士の挨拶をします。この時の盛り上がりも一つの楽しみです。こうやって地域コミュニケーションが出来ていきます。 

他地区と答礼をし合ってコミュニケーションを図る

今は祭りが終わり、まちは静けさを取り戻していますが、あの鳴り物の重厚な響きとかけ声が脳裏に残って消えません。

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

 

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ではまた次回をお楽しみに♠️