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神戸酒心館:貝島家雛人形を見てきました

 

 

国道43号線沿いにある、酒蔵「神戸酒心館」の酒蔵に飾られているのが

  

酒心館入口

 

このチラシに書かれている、福岡筑豊で炭鉱業の名門「貝島家」所蔵の

8段飾りの雛人形です

 

昭和15年、京都の老舗人形店丸屋(現・丸平大木人形店)

五世大木平蔵 作

 

www.ooki-heizo.com

 

 

とても残念なことに、写真撮影が禁止でしたので

是非、現場へ行ってその立派な雛段を体感してみてください。

 

過去の酒心館のHPに雛壇の写真がありましたので、そこから全体のイメージを掴んでみてください

www.shushinkan.co.jp

 

私の背丈をはるかに超える高さの雛壇

天井の高い酒蔵だからこそ、納まって映えるお雛様

お内裏様が右・お雛様が左という、京風の飾り方になっております

 

一般的には、左右逆の飾り方ですが、京都や近畿地方の一部は

このように飾ります

 

お人形は全部で15人

内裏雛・女雛・三人官女・五人囃子・仕丁(五人) 計15人

それぞれの表情に品があり、貴族の優雅さが伺い知れるようなお顔立ちでした

 

漆塗りに螺鈿細工のお道具

几帳・貝合わせ入れ・ぼんぼり・高坏・脚付き膳・急須

文箱の棚・硯箱・化粧道具とその棚・盥・洗面器・衣紋掛け・衣装箱

扉付き五段箪笥・長持・担ぎ箱・五段重箱・4段下げ重

槍立て・籠・牛車

 

博多焼の羽子板           押絵羽子板

・打ち出の小槌と唐子        ・上半身の白拍子

・相撲を取る子と行司        ・全身姿の白拍子

・柄杓を持ち踊る唐子        ・赤い着物に金の烏帽子姿

・扇を持つ唐子

博多焼の大小二つの打ち出の小槌

 

木目込みの毬

大きな羽根付きの羽(羽、三重仕立て)

白の外輪 羽6枚

白の先にピンク染めの中輪 羽5枚

緑の円形の中心

大きな黒い付き玉

 

贅を尽くした品々に、目の保養になり心穏やかになりました

眼福ですね

 

 

 

 

~ ここで、ひな祭りに関する豆知識を紹介します ~

 

【ひな祭りのルーツ】

中国の「上巳の節句」と、平安時代の貴族のままごと遊び「ひいな遊び」が

組み合わさったのが始まりだそうです

 

雛人形を飾る時期】

節分の翌日の立春から、啓蟄の3月6日ごろまで!とされています

仕舞うのは、お人形が傷まないように

お天気の良い湿度の少ない日がお勧めです

 

早く仕舞わないと、お嫁に行き遅れる!は迷信だそうですよ

 

【ひな祭りに桃の花のわけ】

中国では、桃は邪気を払う魔よけの力があると信じられ、また不老長寿の意味もあるので、女の子の成長を祝うのにピッタリと考えられたからだそうです

 

【ひし餅】

中国の上巳の節句で食べられていたものが伝わった

赤・白・緑の三色になったのは明治時代からだそうで、

それぞれの色に意味が込められているようです

赤 → 魔除け  解毒作用があるクチナシで色付け

白 → 子孫繁栄・長寿  血圧を下げると言われる菱の実で色付け

緑 → 厄除け  万能薬といわれるヨモギで色付け

 

【ひなあられを飾るわけ】

江戸時代に「ひなの国見せ」という、ひな人形を外に連れ出して春の景色を見せるという風習の時に、持って行ったのが始まりだそうです

関東では、甘い味付け

関西では、しょっぱい味付けだそうです

 

【ちらし寿司】

具に縁起のよいものが使われているから

エビ → 腰が曲がるまで長生き

蓮根 → 穴が開いているので、先を見通す力

まめ → 健康で、まめに働けるように

 

【蛤のお吸い物】

同じ組の貝殻同士でないと、ピッタリ合わさらないことから

良縁に恵まれて仲睦まじく暮らせるように願いを込めています

 

盛り付ける時には、開いた貝殻の左右に身を一つずつ乗せて未来の幸せを祈ります

 

 

3月3日まで開催されています

入場無料・無料駐車場60台完備

www.shushinkan.co.jp

 

福寿酒造も、阪神淡路大震災で大きな被害を受け

幾多の困難を乗り越えて、酒心館として再スタートされ

2008年ノーベル賞公式行事の提供酒に選ばれるまでになりました

 

日本酒は不滅ですね~(笑)

 

 

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

 

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ではまた次回をお楽しみに ♥

 

ラジオ事情@KOBE

この2月からいくつかのAMラジオ放送事業者が試験的に AM放送を休止する。AM放送の経営難という背景の中で、AM放送をやめたときに社会的な影響がどの程度あるのかという社会実験みたいなものである。今、ラジオはどのぐらいの人に聞かれているのだろう。新型コロナの影響で、在宅時間が増えたことにより、ラジオリスナーが少し増えたという話も聞く。radikoという便利なアプリもあるのだが、電波を受信するラジオ放送という原点の形は、災害時にとても重要な役割を果たすということも忘れてはならない。今回はラジオ放送と神戸の放送局の事情や状況について書いてみたい。

 

中学の頃からの愛用のラジオとラジオ雑誌の今昔

 

まず最初はラジオ関西。どこのラジオネットワークにも属さない独立放送局という数少ない放送局。本社はハーバーランドの神戸情報文化ビルにある。以前は「さんちかサテライトスタジオ」を持っていた。あれが無くなったのは残念だった。今は、本社があるビルに「スタジオサルパ(101スタジオ)」がある。7Fにはスタジオが4つほどあるらしい。

デイリースポーツや神戸新聞も同じビルに入っている

ラジオ関西(「AM KOBE」という呼称もある)は、AM波で 558kHz、FM波で 91.1MHz で放送されている。この FM波での放送というのは、FM補完放送というもので、大規模な送信設備が要る AM波放送よりも小規模な中継局で済む FM放送に置き換えようという全国的な取り組みだ。じゃぁ全部FM補完放送に切り替えればいいんじゃないかというと、そうでもない。FM波は地上波といって届く範囲が限られている。それに較べて AM波は上空にある電離層というところに反射して遠くまで届く。つまり広い範囲をカバーできる。これは災害時にはポイントが高い。災害と言えば、阪神淡路大震災のときには、ラジオ関西も被災したにもかかわらず、震災直後から3日間ぐらいCM無しで、被災者にとって価値のある情報を流し続けていた記憶がある。

 

次は Kiss FM KOBE。実はこの名前は愛称で兵庫エフエム放送株式会社が正式名称となる。もう少し突っ込んだ話をすると Kiss FM KOBE が経営難に陥ったときに兵庫エフエム株式会社に事業譲渡したということ。Kiss FM KOBE も独立局として独自の番組を発信していた。ハーバーランドにマリスタというサテライトスタジオがあって、そこからの生放送もあった。これが無くなったのも残念だ。今は、中突堤ターミナルビルの2階に本社とスタジオがある。

海のすぐそばの放送局です

Kiss FM KOBE阪神淡路大震災のときには活躍した。在日の外国人のために各国語で被災地情報を流していたことを覚えている。きっと助かった人はいたはずだ。

 

もう一つ、元町の花隈に FM MOOV がある。76.1MHz で発信している。阪神淡路大震災の2年後の1997年の開局だ。ローカル色のある自社制作番組も発信している。

これといった画像がなくてすいません。
昔のラジオ少年は応援しています

 

大きな震災を経験しているだけに、地域のラジオ放送局の意義や役割は大きいと感じている。TVやネットをメディアとして否定するつもりは全くないが、阪神淡路大震災のときにTVが流す映像はやはり「衝撃の映像」が中心になりがちだった。被災した我々がそのときに必要だった「どこで水が汲める」とか「どこで配給がある」とかいう情報は地場のラジオ局が頼りだったことを覚えている。今年の能登地震では【拡散希望】と書かれたデマの投稿がかなりの数閲覧されている。ネットは即時性はあっても放送事業者によって選別された「確かな情報」ではないというリスクも露見した。神戸にまた大きな災害が来ないとは限らない。電波を受信するラジオ放送は、どんな形でもいいので残ってほしいと思う。神戸の放送局頑張って!

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに ♣

 

学問の神さまには見どころがいっぱいー北野天満神社

入学試験のさなか、学問の神様を祀る北野天満神社には大勢の人が参拝します。

場所は風見鶏の館のすぐ東隣りの急な長い階段の上に鎮座します。

風見鶏の館の右上に社殿の屋根が見えます。長い階段だけどがんばって!

神社の案内書によれば、〈以下引用〉
社伝によると、福原遷都に際して平清盛の命を受けた大納言五条邦綱が、新しい鬼門鎮魂のために京都の北野天満宮を勘請して社殿を造営し、僧信海に管理させたのが当社のはじめと伝えられている。治承4年(1180)のことだという。

息を切らせながら階段を上ったら、「かない鯉」が出迎えてくれます。
神社によくある御手水ですが、いつのころからか鯉に水をかけると恋がかなうと言われ人気があります。

鯉に水をかけると願いが叶うと言われています。

境内の中央には、神戸市の重要伝統的建造物に指定された儀式を行う拝殿があります。



ご本殿に向いている体を180度回転すると右に風見鶏の館の「風見鶏」が目線と同じ高さに見ることができ、神戸の街が見渡せて階段を上った疲れが吹っ飛んでいきます。

急な階段を頑張って登った甲斐がありました!

社務所 横の20段ほどの階段の上に、菅原道真公が祀られていてる本殿があります。
すぐそこに祠があるので、神さまが近くに感じます。
ご挨拶をしてお賽銭を入れて二礼二拍手一礼をしてお参りしました。

続々と参拝者が訪れます

お参りのあと多くの人は、本殿横の守礼授与所で絵馬を買ってお願い事をします。
そうそう、北野天満神社には「切り絵御朱印」というそれはそれは綺麗な御朱印があります。
ちょっとお高くて、私は普通の御朱印をいただきました。

そのほかにもいろんな種類のお守りやお札、御神牛や祈願きつね、叶い鯉もあり楽しくなります。

 

北野天満神社の境内には、4つの小さな末社があります。
家内安全・商売繁盛のご神徳がある 天高稲荷神社
心身健康・病気平癒の 薬照大明神
水神様で開運招福、水難・災難除の 龍大善神と安産の 北野水天宮

お稲荷さんと薬照大明神さん

白龍さんと水天宮

 

北野水天宮は、北野天満神社の一番北の梅花園の奥にあります。
※天神梅花園の入園料は 200円
お参りを終えてから振り返るとさらに眺望がよく気持ちのいい景色を味わえます。

ちょうど梅の季節、白梅や紅梅が小さな可憐な花を咲ききそう様子は幻想的です。


天満さんの境内から10分ほど西へ行ったところにも末社があります。
火防・火封じの神様の北野青龍神
家内安全・商売繁盛がご神徳の三森稲荷神社

どうか 火事や災害からお守りください

こちらで3月には「お餅まき」の神事があるようです。

豆知識を1つ紹介
神戸の「北野町」の由来は、どうやらこの北野天満神社からだそうです。
ということは平清盛が大納言五条邦綱に鬼門の鎮魂を命じなかったら、どんな地名になっていたのやら。。。

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ではまた次回をお楽しみに♦


北野天満神社
神戸市中央区北野町3-12-1
https://www.kobe-kitano.net/

 

神戸は日本の洋家具発祥の地

~神戸は日本の洋家具の発祥地。明治初めに船大工の真木徳介が加納町あたりに製作所を設け、神戸に持ち込まれた外国製家具や船舶装備品などを見よう見まねで製作を始めたのがその最初と伝えられている。明治末期には5つの洋家具工場と椅子やテーブル類の工場数社が生まれた。~(兵庫県庁HP 兵庫県地場産業紹介より)

 

神戸市東灘区の(株)神戸家具を訪問してアンティーク家具を見学しました。神戸には北野の洋館に並び、大正から昭和初期に多くの邸宅が建てられ、その洋間には豪華な洋家具が置かれました。以前に紹介した旧乾邸にも立派な洋家具が設置されていました。

それらの洋家具はオーダメードされたもので、100年近く使われたものが今でも修理・メンテをして再利用されているということです。大量生産、大量消費の市場経済が終焉に向かい、時代は趣向やこだわりを重視にするライフスタイルに移行する中で、改めてその価値を見直します。

代表的な洋家具を見てみると、豪華さでひときわ目を引くのがサイドボードです。多くは英国から100年近く前に輸入されたもので、その重厚さに驚かされます。細部の彫り物が美しく芸術品のように感じます。

重厚なサイドボード

テーブルはエッジの装飾や脚の形状に惹かれます。焦茶色の塗装もグラデーションが効いて趣があります。

豪華なテーブル

いろいろなデザインが美しいのが椅子です。脚の形状、背もたれに施された装飾が綺麗です。

脚が美しい椅子

ビューローは収納を兼ねたライティングボードで、細部の装飾、引き出しなどに付けられた金具がおしゃれです。

細かい装飾が綺麗なビューロー

その他、小物は狭いスペースでも利用出来て、ちょっとした英国をイメージするような雰囲気を創り出すことができると思います。

小洒落た感じの小物家具

英国からの輸入品を中心にしたアンティーク家具が神戸に定着して”神戸家具”と呼ばれているようです。その特徴は①塗装、②脚の形状、③テーブルのエッジ形状、④平面の彫り物と金具、にあると感じます。

趣ある塗装、脚の装飾、細かい彫り物、おしゃれな金具

①塗装はオイル塗装が施されて、木目がはっきりと浮かび上がり、木の表情が生きています。木のナチュラルな色と焦茶色が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

②脚の形はツイスト模様、手加工による弓形、木工旋盤による装飾などが組み合わせて施されています。手加工にはいろいろな鉋や切削の道具が使われいるようです。

③テーブルのエッジの形状は電動トリマーを用いて色々な形状に加工できると思います。さらに手加工を加えることでユニークなデザインを作り出せます。

④彫り物と金具 木材彫刻は洋家具に似合うユニークなデザインを考案し、彫刻刀や電動工具を用いて加工出来ると思います。中学校時代の美術の作品を思い出します。金具は洋家具用だけでなく、船舶家具用や和家具の金具などを用いると面白いかもしれません。

見学させてもらった神戸家具さん

そんな素晴らしい家具が神戸には根付いていたことを再認識できました。

簡単な木工のDIYを卒業してアンティーク家具に挑戦したい気持ちになっています。

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

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ではまた次回をお楽しみに♠️

 

神戸の防災体験!人と防災未来センターへ

鎮魂のルミナリエが、1月28日無事に終わりました。

来場者は、229万8000人!

来られた方々の果たしてどれくらいの方が、防災・減災を意識されてたでしょうか。

おそらく大半が、震災を知らない人たちだったのでは?

 

震災から29年経ち、経験した私も記憶が薄れていくのは否めない今日この頃に

これではイケない!と思い立ち

HAT神戸にある、人と防災未来センターを初めて訪れてみました。

 

人と防災未来センター

 

西館と東館の2棟建ての大きな施設です。

 

最初に、西館の4Fにある1.17シアターで

震災の凄まじい映像で、追体験します。

 

忘れかけていた当時の「音」が記憶から甦ってきました。

食器が割れる音・家具が倒れる音・モノが落ちる音・家が軋む音

夜明け前の、5:46にこの音で目覚めた私

何故、揺れて起き上がれないの?

何故、こんなに壊れる音がするの?

 

そんなことを思い出しながら映像を見ていると

涙がこぼれてきました。

 

あゝ、あの日の朝はこんなんだった…

そして突然、ライフラインから切り離された暮らしのスタート

 

この「人と防災未来センター」では

当時の模様を、パネルと映像で展示

さらに、その時の教訓・減災・防災など数多くの展示がされていました

 

 

そして復興と予防で私たちが出来る、自助・共助・公助は何か…

 

本当に深く考えさせられる展示でした。

 

その日は、近くの小学校から

震災を知らない子供たちと教師が、見学に来ていて

たくさんメモをしている姿を、目にしました。

 

お隣の国の若者たちも団体で見学に来ていて

30年前に起こった、日本の震災を学んでいました。

 

この震災が過去の話でなく

この震災以降も、大きな震災が日本を繰り返し襲っています

今年の元日に起きた能登半島地震もそうです。

 

人と防災未来センターには

やがて来るであろう、南海トラフ地震での津波予想の高さが

実寸で表示されています

 

私たちはまだまだ、震災のただなかで暮らしているモノと思わなければなりません。

この光景を忘れてはいけないのです!

展示モニターより

 

防災グッズは揃えましょう。

非常食も準備しましょう。

減災の備えをしましょう。

扉ロック・コック付き折り畳み式水タンク・家具転倒防止

 

我が家では、このような防災・減災対策をしています。

非常食も、ローリングストックでキープするようにしています。

 

みなさんも是非一度、人と防災未来センターを訪れて

ご自身の防災意識を呼び覚まして下さい。

 

神戸の地には、

その為の施設が用意されています。

 

 

 

いいね。やっぱり神戸が好き。

 

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ではまた次回をお楽しみに♥

 

「天狗」と「摩耶山」

天狗と言えば「鞍馬天狗」を最初に思いつくかもしれないが、そもそも天狗と言われていたのは、山岳で行者を見たときに「天狗を見た」と表現されていたという話がおおよそ確かだろう。六甲山系も江戸時代からそういった仏教僧と山岳行者の修験の場であったそうだ。

3週ほど前に紹介した再度山の大龍寺と今回紹介する摩耶山の天上寺を結ぶ道も天狗道と呼ばれており、両方のお寺を行き来する仏教僧と行者が多く居たことがわかる。

 

poko2023.hatenablog.com

 

天上寺は再度山の大龍寺から天狗道を登った摩耶山上にある。クルマで行く場合は六甲山方面から来ることになる。料金先払いの駐車場がふもとにあるのはありがたい。

門に向かって右が掬星台方面、左が六甲山方面

 

門をくぐると、結構な勾配の階段が続く、さすが山岳行者の寺だ。登って行くと右手に手を清める手水舎がある。龍の口から水が出ている。

手を清めると同時に登る覚悟を決めるところか

 

ここから少し登ったところに「軍艦(巡洋艦)摩耶の碑」がある。地元の川崎造船所で建造された巡洋艦なので「摩耶」と命名されたのかもしれない。

パラワン島沖で沈没したと書かれてある

 

ここからさらにグイグイ登っていく。登り切った左側が本堂への入口。

階段を登り切ったところ

ちなみに登りきったところの右手方向に少し降りたところに、トイレがあるのでご安心を。山の上はよく冷えますので。

 

昔から「摩耶」という名前には妙に惹かれるところがあった。何か神秘的で、六甲山系の山の名前の中でも異質な感じがしていた。この天上寺にその答えがあった。その昔、仏教を学ぶために留学していたお坊さんの空海が、唐で「摩耶夫人(まやぶにん)」の像を手に入れたそうな。この摩耶夫人というのは、お釈迦さんの生母だと。摩耶夫人の像を天上寺に安置して、この山を摩耶山と名付けたと。そりゃ、神秘的な感じがしてもいいんじゃなかろうか。

 

摩耶夫人堂と佛足石

ということで、まず最初に見えるのが摩耶夫人堂。お釈迦さんのお母上が祀られていることから、天上寺は地元でも安産祈願の寺として信仰されてきたわけだ。その右わきに何やら足型が。佛足石といって、その足型のところに仏さまが居ると思って拝めばいいということ。足腰に病いを抱えている人にはよいと記されてある。それにしても、この境内の庭には静寂的な美しさがある。「天空之庭」と言われるのもわかる。

まさに「天空之庭」

 

鐘楼、延命大地蔵を左手に進むと金堂がある。入口で靴を脱いで、引き戸を開けて中に入って礼拝(らいはい)ができる。中の撮影は出来ないので紹介できないが、ホットカーペットが敷いてあり、礼拝の詳しい手順が書かれたものもあるので安心して拝むことができる。

りっぱな鐘と延命大地蔵、そして金堂
正面と庭を入れたカット

 

お寺からの見晴らしと御朱印をいただいたので載せておく。ここからの見晴らしは超広角でないと表現できないかも。なかなかのパノラマである。

御朱印は力強い

 

今回は摩耶山天上寺に来るためにクルマで六甲山方面から回り込んできたわけだが、摩耶山正面からケーブルカーとロープウェイで登ってくる方法もある。山頂の掬星台(星を掬うというぐらいきれいな夜景が見れる)の展望も摩耶山の魅力のひとつでもある。私の大のお気に入りの「のら印BLOG」にその記事が書かれているので紹介しておこう。きれいな写真と丁寧な解説が素晴らしい。

 

norajirushi.hatenablog.com

 

再度山の太龍寺摩耶山の天上寺、それを結ぶ天狗道。六甲山系には色々な歴史がある。

 

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ではまた次回をお楽しみに ♣

 

震災の記憶を語り継ぐ ルミナリエ

この度は、2024年1月1日に発災した能登半島地震に思いを馳せ、
亡くなった方々のご冥福を祈るとともに、被災された皆さまに1日も早く、暖かな日常が戻ることを心よりお祈り申し上げます。


f:id:PoKo2023:20240119222208j:image

初めてルミナリエを体験してから、はや29年の月日が経ちます。
光の彫刻と言われるルミナリエを見たとき
 仰ぎ見るアーチの回廊が続いていくことに
 夜の闇の中、優しく照らしてくれる光の温かさに
 崩れた街や家を見続けていた時に現れた美しい風景に
私だけでなく、多くの人々が涙を流しながら静かにかみしめながら歩いていました。

ルミナリエのおかげで、震災の起った神戸には各地から多くの観光客が訪ねて来てくれるようになりました。
当初は、「震災の記憶を語り継ぐ」ルミナリエでしたが、時間の経過とともに12月のクリスマスイベントの1つに姿が変わっていったように思います。

そのためか開催についてさまざまな声があがるようになったことに加え、運営費にも苦慮していたそうです。

令和元年から4年ぶりに開催される、29回目のルミナリエ
会場もこれまでと大きく様変わりして、「東遊園地」「旧外国人居留地」「メリケンパーク」に分かれて開催されます。

開催期間:2024.1.19(金)~1.28(日)
点灯時間:薄暮 〜 21:30

会場は「有料エリア」もあるので、チケットの販売場所や購入方法を事前に調べてください。
私は初日の夜の9時前に行ったので、有料エリアには入らず外から見て回りました。

メリケンパーク会場〉

光の回廊「ガレリア」が左の方に続きます。正面の「フロントーネ」にはキリッとした美しさを感じます。

〈旧外国人居留地会場〉

1つ1つは小さい光のオブジェですが、配置のせいか光に囲まれた感じがします。銀行の大きなガラスに映って輝いていました。


〈東遊園地会場〉

大きな大きな 壁掛け「スパッリエーラ」とアーチが、南へ続きます。

消灯時刻ギリギリに間に合った 光の聖堂「カッサアルモニカ」、市章のオブジェの下には「希望の灯」が静かにともっています。

会場には写真では伝えきれない、感動や空気、音があります。

第29回 神戸ルミナリエ 2024のサイト
https://www.feel-kobe.jp/kobe_luminarie/

いつもルミナリエを観て胸が熱くなることは、見事な美しい光の芸術は
近くで見ると豆電球よりちょっと大きなサイズの電球が作りだしていること。
電球の1つ1つが輝くからこそできる、まばゆい光の芸術。
そう思うと変哲のないただの電球が愛おしく、人々の心のように感じてしまいます。

新しい形で開催された、ルミナリエができればこれからも続いて多くの人を優しく包んでほしいと願います。

いいね やっぱり神戸が好き

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ではまた次回をお楽しみに♦

出典:神戸ルミナリエ https://www.feel-kobe.jp/kobe_luminarie/