六甲山材にこだわって棚を製作する。その記録をブログにまとめようと思う。前半として、六甲山クリエイティブラボに於いて原木から板取りをして板材にする製材作業の様子を記録する。


六甲山材の原木手配については以前のブログを参照。
棚の扉には六甲山材のエノキと棚本体にはヒマラヤスギ(森林植物園産)を利用することにした。製材所の三栄さんが保有する乾燥を終えた原木の中から加工性や家具としての適性を考えて決めた。原木は50mm程度に製材されているので経済性を考えて18mmの板材を2枚切り出すことにした。エノキは木目がはっきりしてユニークな製品ができそうだ。ヒマラヤスギは加工性が良さそうで甘い香りが印象的。もちろん木目も美しい。


🔳木取り
できるだけ捨てる部分が無いように木取りを行う。長手方向には最終寸法プラス50mm〜100mm程度の余裕を、幅方向には最終寸法プラス10mm〜20mm程度の余裕をとることにする。原木にマジックインキで木取りをけがく。

🔳板の荒加工
横方向はジグソウで切断して、縦方向は帯鋸(オビノコ)で切断する。帯鋸では
①原木を機械に載せてけがき線に合わせて切断
②切断した面をガイドに沿わせて切断板幅120mm程度に切断
③切り出した木材を立ててガイドに沿わせて厚み方向に切断して約20mmの板材にする
帯鋸は鋸刃のテンションを設定してぶれないで安定して回転することを確認し、注意しながら原木を送る。回転する鋸刃の横には手をもっていかないように注意。


🔳板の精度出し
プレーナー(電動カンナ)により寸法出しを行う。手動で2面を削り、直角を出すようにする。長さ方向の反りと木目の状態を見て削る面を決める。

削り残しがなく全面が平面になるまで繰り返す。直角を出した面がどこかを後の自動加工の時にすぐに分かるように印を入れておく。手が巻き込まれないように木材を送る専用の治具を用いて慎重に作業をする。

残りの2面は自動加工して寸法を出す。まず、板の幅方向を加工する。仕上げ幅110mmに対して板により120mm〜130mmぐらいにバラついているため、例えば123mmの板は119mm→115mm→113mm→111mmのように繰り返して寸法を出す。寸法を測りながら巾方向は仕上げ寸法±0.5mm程度の精度で仕上げる。

次は厚み方向の加工。板材は厚みの仕上げ寸法18mmに対して20mm〜24mmぐらいにバラついているため、例えば24mmの板では22mm→20mm→19mmのように繰り返して寸法を出す。板幅があるため1回に2mm以上を削ると表面が荒れるので少しづつ削る。次工程で数枚をハギ加工(接着)して板にするのでハギ加工後に0.5mm-1mm程度仕上げるため19mmを目標にする。

次回作業(後半)は木目を合わせて扉及び棚の上面、底面、側面の板材を作る。
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番外
1000m近い六甲山の上では気温は数度低く快適、ただし作業した日は湿度が高くジメジメした感じだった。クリエイティブラボの回りを散策すると紫陽花に似た「ボタンクサギ」が咲いており、大型のアゲハチョウが蜜を求めてに飛んできた。

クリエイティブラボの向かいには「ホテル神戸六甲迎賓館」が今春にオープンした。国立公園六甲山敷地内に1世紀ぶりに新築されたホテルだそうだ。こじんまりとしたホテルでBBQやランチ・カフェのほか季節に応じてイベントが開催される。


いいね。やっぱり神戸が好き。
もっとKOBE ずっとKOBE
ではまた次回をお楽しみに♠️